PyMOLの用語集

気づいたら書いていきます。

オブジェクト (object)

PyMOL上のオブジェクトとは、PyMOL上に表示された構造ファイル、または選択範囲のことです。特に、PyMOLの右側のメニューはオブジェクトを操作するオブジェクトパネルと呼ばれます。

PyMOLでは構造情報だけでなく、選択範囲についてもオブジェクトのように扱うことができ、(sele)として表示されます。この他にも()で示されるオブジェクトが登場することがありますが、それらは選択範囲のオブジェクトであり、構造情報のオブジェクトとは区別されます。

セグメント(segment identifier)

セグメントとは、構造ファイルの中のsegment identifier(segment ID)に登録されている情報のことです。かつて.pdbファイル形式が主流だった頃、segment identifierは原子の座標を記述するATOM, HETATMレコードの中の73〜76行目に記述するようになっていました。特に、同一chain IDにありながらある種の原子のグループごとに分けて記述したい場合(例:共有結合しているタンパク質とリガンドを分けたい時)に用いられましたが、今はChain IDで分けるのが主流となっています。segment identifierは現在廃止された仕様ですが、PyMOLやChimera, CHARMMなど一部のプログラムは未だにこれを利用することができます。